第1弾「5組の建築家と考える“新しい境界”とエクステリアデザイン」

10.商品化に向けた打合せ

S.ボーダーの5組目の建築家マウントフジアーキテクツスタジオとの商品開発では、意匠と機能を兼ね備えた商品を目指し幾度となく打合せと試験を繰り返しました。
商品名の語源でもある伝統的な「打水」の気化熱効果・環境効果を商品に盛り込むべく、思い描いている機能を実現するための素材検討とその効果を最大限に発揮することができる形状の模索を繰り返し実施しました。素材確定後もさらに試験を繰り返し、時にはデザイナー自ら試験に立会い、効果を実感しながらディテールを詰めていきました。

機能の実現とは別のアプローチとして水の滴り落ちる態様をデザインに取り込むことを考えました。水の流れによる視覚的な涼感を付加することで、単に「仕切る」というフェンスの概念に、情緒性で五感に訴える新たな価値を生み出すことができたと考えています。